【目的】
COVID-19のために入院した患者における4ヶ月での結果を説明する.
【方法】
2020.3.1~5.29の間にフランスの大学病院に入院していたCOVID-19の生存者に対し,2020.7.15~9.18の間に,退院後 4ヶ月間に電話評価を実施.関連する症状を有する患者及び集中治療室(ICU)に入院している全ての患者は,歩行ケア訪問でさらなる評価のために招待した.
【結果】
対象患者834人のうち,478人に電話評価.(平均年齢:61歳 男性201人, 女性277人)電話評価では,244人の患者(51%)が感染前には存在しなかった少なくとも1つの症状を訴えた.(疲労31%,認知症上21%,新発発症呼吸困難16%)中央値で頻度を多く認めた症状としては,モチベーション低下 ,精神疲労等であった.元ICU患者(94人)のうち,不安23%,うつ病18% ,心的外傷後症状7%で観察された.
今後も,感染後の廃用症候群を呈す方が私たちの病院や施設を利用されることは予想できる為,上記のような臨床症状を認め易いことを念頭に置いて対応していく必要がある.
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